「郵政解散」のあほらしさ2005年08月09日 22時57分01秒

結局、「変人」の原点は変わっていませんでした。自らを「改革」の旗手と見せて、「自民党をぶっ壊す」なる懐かしい言辞で素朴な人々をだまして、「信念を貫いた」かのようにメディアに宣伝させ、最終的に現勢力を維持するという戦略です。

国民もバカにされたものです。小泉氏の記者会見や、今日の武部幹事長の「構造改革に賛成か反対かの選挙」という、何の具体性もない絶叫で、国民が小泉政治を支持するだろうと見くびられているのです。

小泉構造改革とは、結局、巨大な財政赤字を累積させ、天下りに見られる官僚権益を維持する構造には殆ど手をつけず、国民生活を圧迫する方向での競争激化を促進しただけだったのではないでしょうか。しかも、小泉氏は常に政策を丸投げして、イメージを先行させて、具体的内容は喧伝されるものとはほど遠いもので終わるのです。少なくとも、郵政民営化が国民の資産を外資がうまく利用できることをもくろむ民営化として案出されてきたことは間違いありません。

でも、怖いのは、小泉氏の空虚な「信念」を本人が本気になって信じていること、そして、それがメディアを通して、内容があるかのように伝えられる可能性が実際にあるということです。 選挙までに外交においても、またウルトラCをうつこともあるでしょう。少なくとも、現在のメディアも野党も、あほらしい「郵政解散」なるたわごとに対して、メスを入れることができていないのは、非常に気になります。
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