党首討論を拒否する小泉の怯懦2005年08月26日 21時03分29秒

 小泉自民党は、民主党の党首討論をという呼びかけを拒否しています。
 「他の政党に公平でない」「民主党が自らを大政党と称するのはいささかおこがましい」(武部勤幹事長)などといっています。
 それなら、全党が1対1で党首討論をすればよいでしょう。テレビの討論番組でわかるように、8人の代表で討論したって、論点は次々にずれて、本格的な論戦などできず、結局、印象論で終わって、「小泉劇場」的乱痴気を克服することはできないでしょう。国民を真剣に考えさせることはできない、というか、自民党は考えさせたくないのです。

 現実的に、自民党と民主党が、衆議院で二大勢力になることは確実なのだから、その2党の討論を私たちは求めているのです。もちろん、この二党だけを特別扱いする必要はないのは当然なのですが、「公平性」のタテマエで逃げるのは、くり返しますが、彼らが本当の論戦を避けたいからです。

 さらに滑稽なのは、日本共産党までもが、党首討論に反対していること。彼らは、現局面で、そのように言うことが、自民党に塩を送っていることがわからないのです。 

 共産党は、「確かな野党」といっているように、すでにこの選挙を通して政権をとることを前提にしていません(それは現実的に当然なことです)。とすると、自民党または民主党を中心にする政権ができるわけなので、そのことを無視して形式論を主張しても意味がありません。
 ちょっと話はそれてしまいますが、(私は、共産党指導部にはまったく期待してないので、言っても仕方ないのですけれど)、共産党がほとんどの小選挙区で候補を立てているのも、実質的に自民党に貢献しています。そういうあり方が共産党の支持をかえって減らしていることもわかっていないのです

 こういうHPでの文章を見つけました。共産党員自身からも次のように批判されているのです。  
全小選挙区立候補戦術の誤り
 結局、革新政権をつくれなかった70年代の過ちから何も学べていないんですね。観念主義的な「正しいのは私たち」的な思想にとりつかれた集団には、現実を切り開く生き生きとした行動ができるはずありません。
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