パキスタン救援街頭募金をする自民党新人議員たち!2005年10月13日 22時13分21秒

パキスタン地震の被災者救援のために募金活動を行う。 よいことですね。しかし、今日の夕方、地上波局のニュースをたまたま外出先でちらっと見たら、自民党の新人議員50人が有楽町かどこか(マリオンの前あたり?)で、雁首そろえて募金箱をもって街頭募金を「訴えている」絵をみてしまいました。

幹事長の武部氏や阿倍晋三氏までが出てきてマイクを握り、おまけに文化破壊者=杉村太蔵クンが若者と携帯で記念撮影におさまったり、「パキスタンのみなさんがんばってください」みたいな稚拙な演説をしているところなどが写されていました。サンケイwebにものっています。 http://www.sankei.co.jp/news/051013/sei058.htm

それを見て、自民党は保守政党ともいえない気持ちの悪い集団になったな、と実感しました。

国会議員がまず考えるべきなのは、始動が遅れている政府としての救援活動についてであり、国際援助のあり方であり、対災害の脆弱性をもたらしているパキスタンの貧困や社会構造の問題でしょう。それが、この国会議員連中は、そのへんのアイドルタレントが行うシンボル的な行為と同じようなことを嬉々としてやって、無内容に「お願いしマース」とか叫んで、メディアと通行人の注目を集めて、政治的パフォーマンスにもならない水準で満足しているのです。

これまで日本の保守政治家がこういうことをやってきたでしょうか。この連中の頭の程度が低いというだけではなく、議員としての役割を担うということ自体が軽んじられ、社会を支えてきた行動規範や文化を根底から破壊しているように思います。

中身がないこと空疎なことが、何か意味があり価値があるとされてしまう今の日本の現状を象徴する、アホバカ共の行為。それを繰り返し見せられて、こちらの方が恥ずかしくなるのが、この「小泉チルドレン」(この言葉自体を使うことが恥ずかしいけれど)のやっていることです。

P.S. いや、「募金活動」をした時以外は、国会議員としてパキスタン地震に関わる諸問題を勉強し議論してたということでしたら、杉村クン、連絡ください。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://anyplace.asablo.jp/blog/2005/10/13/107352/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

_ 玄耕庵日乗 - 2005年10月14日 17時33分43秒

2005.10.14 15:31 郵政民営化法案、参議院で可決
投票総数234 白票134 青票100

小泉純一郎30年に及ぶルサンチマンがここに結実すると同時に、私は個人では支ええきれない質量のルサンチマンを抱えることになった。悪夢は、まごうことなき現実となって私の前に現出した。

今までだってその時々に「これはイカンぜ」と憤慨することがないわけではなかったが、この1ヶ月はそれまでと全く別種の怒りと悲嘆を抱え込んでしまった。そしてこの状態は当分続く。終わりは見えない。火に油を注がれ続け、己の怒りで己を燃やし尽くしてしまいそうだ。

たった31年のこれまでの生涯だが、比較...

_ びんごばんごBlog - 2005年10月17日 06時12分56秒

(日本ユニセフ協会 パキスタン地震)
パキスタン地震緊急募金
■インターネット募金
[:ハート:]>> すぐに募金する
■郵便振替:00110-5-79500
口座名義:財団法人日本ユニセフ協会
*当協会への募金は寄付金控除の対象となります。
*通信欄に「パキスタン地震」と明記ください。
*送金手数料は免除になります
************
*三井住友銀行:専用口座を開設しています。
(手数料減免:詳しくはこちら)
*イーバンク銀行:専用口座を開設しています。
(手数料無料。今すぐ送金する方はこちら)
*ジャパンネット銀行:専用口座を開設しています。
(手数料無料。詳しくはこちら)
*(株)ベネッセコーポレーションでは、
ユニセフ「しまじろう募金」
を通じ、ご協力を呼びかけています
 びんごばんごはユニセフの緊急募金が好きだ。もっとも好きとはいっても、募金するのは、まあ、たいてい5000円だが、災害が起きたりしてユニセフで緊急募金を受け付けていると、どうしても募金に応じてしまう。

 というのも、一つにはユニセフが子どもを主な対象にして活動している機関で、災害などによって大勢の子どもが苦しんでいると知りながら何もしないでいることにびんごばんごは耐えられないからだ。成人ならかわいそうではないということもないけれど、やはり子どもが医療を受けられなかったり、飢えていたり、人身売買の被害に遭ったりするのは、「ほっとけない」というよりも耐えがたい。

 もう一つの理由は、被災者に再起する機会を提供するセーフティーネットとしての機能を緊急援助が担っているところにある。構造的な貧困を解消しようとすれば、生産性を向上させなくてはならないから、一時的な援助であれ継続的な援助であれ、援助によって改善できる範囲は限られている。だが災害や紛争による被害からの原状回復を目指すのであれば、医療・食糧・資金などの援助が大きな役割をはたせる。

 さて、パキスタンで地震が起きたときに引き合いに出すのはちょっと微妙だが、クリスマスにサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるというおとぎ話には、両親などの他にも世の中には自分のことを気にかけている人がいるという感受性を子どもに育ませる機能があるという。恐らく子どもに社会性を身に着けさせる教育の一環として受け継がれてきた習慣なのだろう。

 サンタクロースは多分実在しないとびんごばんごは思うが、世界中のどの子どもにも、民族や宗教にかかわらず、その子を気にかけている人々がいるという事実は疑う余地がなく、決しておとぎ話ではない。