民主党前原執行部に評価できるところなし2005年11月03日 18時58分01秒

民主党の前原代表は「在日米軍再編の「中間報告」について、「結論はおおむね妥当な面がある」と評価した上で、「プロセスが少し稚拙ではなかったか」と指摘した」のだそうです。http://www.asahi.com/politics/update/1103/004.html

小泉改造内閣に対しても、「期待を込めてエールを送りたい。我々も真の改革を競い合う形で、一生懸命負けないように頑張っていきたい」と言ったのを修正して、「衆院選で勝った数のおごりが表れている」と言い直したそうですが、本質は、新自由主義改革を進める小泉自民党と何ら変わりがないから、最初の「エール」になったのでしょう。

先月末に出された、民主党憲法調査会の「憲法提言」も、評価できません。

自民党の草案に比べれば、立憲主義の意義を一応はおさえているし、国民主権や基本的人権・平和主義という理念を発展させるとは言っている点ではまともです。

しかし、なぜ憲法を改定しなければならないのかという立脚点がまったく説明されていません。

「憲法論議が徐々に盛り上がってきている状況を、私たちは歓迎している」というのですが、その「憲法論議」の内容や必然性の分析・評価が曖昧だから、国家主義的改憲の危険性を明確にしたうえで、それとは異なる憲法の方向を打ち出すことができないのです。

民主党の中には、生活や労働の現場で闘っている人々がたくさんいます。また、米軍再編に真っ向から対している市民運動に関わっている人もいます。国会議員でも前原氏の姿勢に批判的な人の方がおそらく多いでしょう。

現状では、いかなる政党にも期待できませんが、内部からの変革を志向する人々を応援したいものです。

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