極右政治家の暴言&「野党外交の大切さ」2005年11月03日 19時27分00秒

ともえさんがブログ「カッシーニでの昼食」で「野党外交と多国間協調主義」について書かれています。 石原都知事の「国連憲章なんて、まともに信じているばかいませんよ」 というバカ発言に関わってのエントリーなのですが、そこで言われている、

各主権国家は、国際法を遵守した場合の利益と遵守しない場>合の不利益とを比較し、国際法を遵守した場合が国益に適うと>判断するからこそ国際法を遵守するのではないか。 このシステムの中でうまく立ち回るためには、多くの国から様々>な形で信頼を得ることが必要だ。

という点については、現実論として賛成です。

昔なら「科学的社会主義に相容れない」と批判されるだろう「ブルジョワ主権国家のパワーゲーム」を前提にした発想を共産党員の方が主張するのですから、多元主義が共産党にも浸透しているということでしょうか。

ともかく石原慎太郎のような極右政治家が、国連を攻撃するのは、現実に国連が歪みや不十分さを伴いながらも、集団安全保障としての機能を前進させているからでしょう。

石原氏などにとっては、近代国家を「天皇」や「伝統」などの超越的なものに結合させて信奉することで、(暴言を吐いてしまうような)自己を保てるわけです(石原氏にとってのクスリは超越性を帯びた「国家」なんですね)。武力も含めた防衛力と国家のパワーゲームで安全保障を担保しようとする理性的な保守派と彼らが違うところです。

さて、このエントリーの後半で、ともえさんが言われている、共産党の「野党外交」についての評価は首肯できる面もあります。政党に限らず、労働運動、NGO、非政治的なスポーツ・文化交流等も含めて、国境を越えて交流し意見交換を行うことはよいことですね。

しかし、共産党の中央が行ってきた「野党外交」は非常に政治主義的であることも半面の事実ではないでしょうか。

かつて「金日成同志」「チャウシェスク同志」というように、エール交換していた相手が、どんなに人権侵害と人民弾圧を行っても、平気の平左だったのはどうしてでしょうか。共産党が北朝鮮批判し始めたのは、主体思想を日本の国内に持ち込む(唯一前衛党の「科学的社会主義」を侵害する)と認定されてからです。こうしたご都合主義について、真摯な反省がされたことはあるでしょうか。共産党のいう「自主独立」が、実は自分たち科学的社会主義神官があらゆる政治運動を一国主義的にコントロールしようという、スターリン主義の現れであることは、早くから新左翼の人々が指摘していました。

ブッシュや小泉のプロパガンダに騙されない人々こそが、別のプロパガンダの軽薄さを見抜き、それらを剔りだし克服して進んでほしいと切に願う次第です。

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