女性宰相は絶対確実に誕生する-高校生の示す未来-2005年11月15日 23時06分50秒

最近の若者に接している人、特に人事採用などを担当している人などは、若い人々の中で「男性より女性の方が何だか優れている」という、「性差別的」な感覚を抱くことが多いのではないでしょうか。

日本青少年研究所による『国際比較からみた日本の高校生』によると、「あなたのクラスでは、次のことについて、男子と女子ではどっちが多いですか?」という質問に対して、たとえば日本では次のような回答になっています(数字は%)。
 
 
 男子
が多い
 女子
が多い
 自分の目標をもって頑張っている人  10.0  40.9
 クラスのリーダーになっている人  21.7  42.0
 クラスの人気者  23.3  35.8
 先生によく反抗する人  26.7  38.5
 文化活動に熱心な人   8.2  55.4
 他人の面倒をよくみる人   5.7  53.9
 読書が好きな人   9.0  58.7
 政治や経済などに関心がある人  12.0  27.7
 授業中、よく手を挙げ、質問する人  20.5  36.9
 校則をよく守らない人  14.9  40.7
 困難なことに挑戦する人  11.3  30.1

これらの数字をみると、「やはり」と思ってしまいます。しかも、中国・米国とほとんど逆転している項目ばかりです(「自分の目標をもって頑張っている人」などの男女比較は同傾向ですが)。

すべて個々人の女子と男子とを比較したうえで、これらの項目で上回っているということではありませんが、勉強・読書などはもちろん、面倒見が良く、コミュニケーションも上手で、クラスの人気者・リーダーになっている女子高生の姿が浮かび上がってきます。
はみ出すワルをするのも女子が多いし、あるいは教師や校則に反抗するのは、正義感の発露という面もあるかもしれませんが、それも男子よりは女子の方が多いわけです。

ともかく、もしこの高校生の傾向が大人になっても持続するなら、20・30年後の日本の経済・政治のリーダーには、女性の方が多くなるということも大いにありそうです。

ということで、女性経営者、女性政治家が当たり前になり、もちろん女性宰相は珍しくなくなるのは確実です・・・・っていうのは、少し楽観的?でしょうか。そういう傾向が強まる方が、男女双方にとって望ましいと私は思います。それとも、無能な男性が権益を維持できる社会・文化システムを再強化しますか?