「ライブドア振り込み疑惑」への危惧2006年02月19日 19時33分46秒

堀江貴文がライブドアの金を武部勤自民党幹事長の二男に振り込んだ疑惑が、民主党議員から国会に持ち出されましたが、いったい民主党の国対は何を考えているのでしょうか。
今日のテレビでは以下のようなことだったようです。
「信ぴょう性高い」と強調 振り込み疑惑で前原代表
民主党の前原誠司代表は19日午前、フジテレビの報道番組でライブドア側から武部勤自民党幹事長の二男への金銭振り込み疑惑について「信ぴょう性が高いものと思っており、われわれは自信を持っている」と重ねて強調、国政調査権を発動して調査するよう主張した。
 前原氏はライブドア前社長の堀江貴文被告がメールの存在や振り込み自体を否定していることには「堀江さんは黙秘して話していない。逮捕の要件まで認めていない人が『やっていない』と言ったからといって信じるのはおかしな話だ」と指摘。「われわれは金融機関にかかわる情報を得ている。国政調査権を発動する時はピンポイントだ」と強調した。
 これに対して、自民党の片山虎之助参院幹事長は同番組で「国政調査権は伝家の宝刀であり、権威にかかわる。もう少しいろんなものを出していただき、ちゃんとした証拠がなければ難しい」と反論した。
 信憑性があるなら、なぜその根拠を示さないのか、まったく不可解です。ライブドアの違法行為や問題行動が、武部氏などの政府自民党中枢と関わりがあると考えるのは、まったく自然なことですが、それをどのように暴露していくのかという、戦術・戦略がまったく見えない、子供だましのパフォーマンスではないかとの危惧をもちます。

かつて日本社会党の国対は、自民党となれ合って55年体制の甘い汁を吸っていたわけですが、それでも「安保三人男」による政権追求は、もっとずっとまともでした。

「今週の国会論戦では、まともな証拠を出す」と、テレビ朝日のサンデープロジェクトで民主党の櫻井充議員が言っていましたが、まったく迫力も説得力も欠けていました。今の時点で公表できないものが、来週は公表できるというのはいったい何なのでしょうか。

もし単なる怪文書まがい情報をもとに「国政調査権の発動」などを要求しているとしたら、民主党の責任が問われるのは当然のことです。小泉自民党や堀江貴文に象徴される、新自由主義の問題点をむしろぼかしてしまう結果になるでしょう。
まだ、結論的なことは言えませんが、現時点で民主党への不信感が高まったことは事実です。