チンピラ政治家2008年09月29日 18時55分19秒

本当に信念をもって行動する政治家が、たった5日間で仕事もせず公費とメディア資源を空費して辞任するか?中山成彬前国土交通相は、他の安倍や麻生の「お友達」と同じく、かなり程度の低いチンピラ政治家だということだ。

自民党の中には残念ながら、中山某のように、「労働組合」や「男女平等」や「民族の共存」や「平和」や「人権」をイデオロギッシュに憎悪するカルト脳のチンピラ政治家がまだたくさんいる。彼らは、冷戦構造下の日本で「反共」意識を殖産された人々なので、そのころ意識に焼き付いてしまった観念を化石化させて、柔軟に物事を考えられない。
もちろん冷戦構造下の化石思考のままで現実に適応でも対応もできない左翼や「市民派」もいるが、彼らは国家権力とは無縁だからまだましだ。ところが、安倍晋三やその「お友達」に代表される政治家たちは、権力と直結して「戦後レジームからの脱却」だとか「戦後民主主義の見直し」とか、危険きわまりないカルト思考にやられてしまっている。

日教組本体は左派イデオロギーと無縁で文科省ともテーマによっては協力しているのだし、(それどころか単組によっては行政と結びついている地方も少なくないようだ)、組織率だって3割程度なのだから、いかに中山某のように「事故米問題も日教組教育のせい」という「政治信条」を叫んでも、自分のバカぶりを宣伝するようなものである。

そのうえ彼らは、自分のことを「愛国者」だなどと考えているのだから始末が悪い。
無辜の自国民を殺傷した大量破壊兵器を投下した国家に対して、責任追及などまったく行わず、わが国の広大な国土と労働資源と血税をその外国政府に献上し続ける売国政策のために体を張っている連中が「愛国」を僭称するなど笑止千万である。

こういう不道徳なチンピラ政治家こそ、個人の尊厳と他者の尊重に基づく、道徳教育を必要としている。大臣として公の発言で、批判?対象を「ごね得」とか「ガン」というようにしか表現できない品性のなさはネトウヨや黒塗り街宣右翼の絶叫と同じではないか。

このようなチンピラ政治家が跋扈できるのは、グロバリぜーションが進む中での不安定感が、「ナショナリズム」的デマゴギーによって癒され回収されるという、世界各地でみられる状況が一つの根拠になってはいる。そうはいっても、知事や大臣級で、日本ほど簇生している先進国は多くないだろう。

麻生首相は、国会の所信表明演説の冒頭で、中山某のことは謝罪したようだが、彼自身の過去の言動には、チンピラ政治家の域を出ないものが多々あり、同じ穴の狢とみなされても仕方ない。

今後も、同じ種類の問題が、この内閣から出来することが予想される。自民党の良質な部分が生き残るためには、思い切った解党しかないのかもしれない。

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_ 文系ネットワーク屋のぼやき - 2008年10月17日 05時13分30秒

今回の大恐慌は、単なる株価の値下がりとは大きく違う。通常、株が下がると上がるはずの債権や商品先物まで下がっているのだ。最悪のケースではアメリカという国が債務不履行になる危険性が否定できない。厄介なことに、麻生内閣に対応力はない。