「選択的夫婦別姓」という言い方への疑問2010年02月21日 16時19分42秒

結婚に際して、それまでの自分の姓を維持するか、結婚相手の姓に変更するか、いずれかを選べる制度に変えることの是非が、現在、民法改正の一つとして議論されていることであろう。

それを「あなたは夫婦別姓に賛成か反対か」という言い方で、この改正案について考えさせようという一部(メディア等の)議論は、すでに何十万回も指摘されていることだが、すり替えと言われても仕方ない。
「夫婦同姓も夫婦別姓もとちらも認める制度にすることに賛成か反対か」と問わねばならないのだから。

「選択的夫婦別姓の導入」という言い方も誤解を生む言い方ではないか?
現在は「夫婦同姓強制制」であるが、それが「夫婦同姓選択制」になるということなのだから、「選択的夫婦同姓の導入」と言っても良いことになる。

何事も理性的な議論を避け、ムードで決めようという風潮がここでも目につく。

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