なるほど「戦争指導者一族の日本私物化」ですね2005年06月05日 21時42分51秒

 6月5日付東京新聞「新聞を読んで」欄で、斎藤貴男氏は、
  >中国との関係が悪化の一途をたどっている。首脳会談を
  >ドタキャンした呉儀・中国副首相のやり方は恥ずかしい
  >が、さりとて日本側が偉そうに説教できた義理でも到底
  >ない。
と、一文を切り出しています。
 そして、「元凶」の小泉首相の靖国参拝や森岡政宏の「アホ発言」(by memphis)について述べた後、正当にも「首相自身の開き直りには言葉を失う」と書き、そして、次のように指摘しています。
  >・・どうしてもっと追及されないのか不思議でならない点が
  >ある。
  > 小泉首相、阿倍代理をはじめ、政権の中枢にいる政治
  >家のことごとくが、戦前、戦中の権力を世襲した二代目、
  >三代目ばかりであることだ。・・
  > とりわけ阿倍代理。日中戦争下の満州国(中国東北
  >部)に君臨し、国家総動員体制の中枢を泳ぎきって、戦
  >後も一度はA級戦犯容疑者として収監されながら、権力
  >の頂点に上り詰めた岸信介・元首相の真後が次期首相
  >候補ナンバーワン(『文藝春秋』5月号)だとされる現実は
  >それだけで将来を暗くする。
  >小泉政権、というより現代の日本は、戦争指導者一族の
  >私物に成り果て書けているといって過言でない。
 なるほど、たしかにその通りです。岸信介のように、戦前は国家主義者に、戦後は米国にすり寄った官僚・指導者たち、特権エリートが未だに、ホープとしてもちあげられる、この国の現実!
 斎藤氏の担当はもう終わりのようだが、当たり前の道理を真正面から述べる姿勢はさすがでした。
 町村外相のの親父も戦時中の特高官僚だったそうな。
 KGB官僚が「民主主義国」の大統領になっているどこぞの国よりよっぽどひどいということですね。そういう意味でも、靖国神社参拝を絶叫する狂信的な人が、北朝鮮の世襲首領様を崇拝する人々の同じようなメンタリティを持っているのも、よくわかるというものです。