「主人」という呼び方2005年07月30日 21時57分15秒

何げなくある今日の夕刊の投書の類を読んでいたら、「主人と恋人気分で云々」という表現にぶつかりました。

私は、いつも夫を「主人」と(特に公の場で)呼ぶのを見聞きすると、それに小さな違和感を感じてしまいます。同様に、妻を「家内」と呼ぶのも引っかかるのですが・・。

もちろん、それは個人の言葉の使い方であり、いわば趣味の問題です。ただ、若い女性がロマンティックな「恋人気分」について書かれていたので、そこに「主人」という言葉に、しっくりこないものを感じたわけです。
一般的に言えるかどうかはわかりませんが、「夫」や「妻」という語に比べて、「主人」「家内」「奥様」等の語は、もとの意味を意識しようと思えば意識しやすい(露出しやすい)言葉のように思います。

ありていに言えば、私が「主人」という言葉に一番の違和感を感じるのは、「主人」という言葉が、<主-従>なり<主人-奴隷>なりの関係を連想させやすいから(少なくとも私の中では)です。

私の配偶者も、私のことを「主人」と言うことはない(と思うの)ですが、セールスなどの電話や来訪で、見知らぬ人から「ご主人様ですか」などと言われると、正直言って非常に困ります。つまり尋ねている人は、<あなたは結婚していらっしゃいますか?そして、もし結婚しているなら男性のようなので、御妻君ではなく御夫君ですよね?>とでも言いたいのでしょう。

まあ、どちらにしても、こういう質問には、「どちらさまですか」などと聞き返して、答えないことにしています。
<うちには人間の「主人」はいません。ついでに奴隷もいません。ネコはいますが、ご存知でしょうが、ペットの家ネコが人間の「主人」なのです。でも、うちのネコはお話ししたくないようです>などと答えて、相手の方を不愉快にしても何の意味もありませんから。

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