ロンドン・テロに関するバックラッシュ ― 2005年07月13日 23時16分08秒
まったく不条理なことですが、イギリス全土でイスラムの人々への不当ないやがらせ、暴力沙汰が起きていると伝えられています。
http://www.iht.com/articles/2005/07/12/news/bias.php モスクが放火されそうになったり、イスラムが忌む、血塗られた豚を投げつけられたりまでされているそうです。殴られる、住居のガラスを割られる、女性がスカーフを引っ張られる、汚い言葉を投げかけられる、等々の被害の報道(それは実際にあることのほんの一部に過ぎません)に接すると、何とも言えない暗い気分になります。
「1000%増加した」と伝えられる、そのような低劣なracist的行為に対して、平穏な暮らしを求める、イスラムの人々は自制的・理性的に対応していかざるをえません。そうでなければ、イギリス社会で、少数者のムスリムが生存を確保していくことは難しいからです。結果的に、彼・彼女らこそ、市民社会的理性を体現している存在になっているといえるでしょう。
イギリスの圧倒的多数の市民も、人種主義や排外主義の暴力的な雰囲気に同調していくとは思えませんが、ヨーロッパにおいても、一部に排外主義的な雰囲気が広がっていることは確かです。
そして、こうした傾向は、日本でも他人事でないことは言うまでもありません。 韓国・朝鮮や中国に対しての攻撃性が、「歴史問題」や「領土問題」を通して煽られ、蔓延しているのが現在の日本社会です。
特に、閣僚・準閣僚級や首都の知事といった「地位」にいる政治家が非常識な極右的放言を繰り返し、大声で怒鳴るしか能のないような評論家が現代版「対外硬」をTVで叫んでいることに、少なくない人々が溜飲を下げる、この雰囲気は、非常に危険であることは確かです。
おりしも、栃木県大田原市では「国に誇りをもつ教育を行うために」、<新しい歴史教科書をつくる会>系教科書を採択するとの報道がありました。その教科書そのものよりも、浅薄な政治的意図で、その教科書採択を運動化して推進する政治勢力の冷戦以前型の思考・行動様式自体が不気味といわざるをえません。
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http://www.iht.com/articles/2005/07/12/news/bias.php モスクが放火されそうになったり、イスラムが忌む、血塗られた豚を投げつけられたりまでされているそうです。殴られる、住居のガラスを割られる、女性がスカーフを引っ張られる、汚い言葉を投げかけられる、等々の被害の報道(それは実際にあることのほんの一部に過ぎません)に接すると、何とも言えない暗い気分になります。
「1000%増加した」と伝えられる、そのような低劣なracist的行為に対して、平穏な暮らしを求める、イスラムの人々は自制的・理性的に対応していかざるをえません。そうでなければ、イギリス社会で、少数者のムスリムが生存を確保していくことは難しいからです。結果的に、彼・彼女らこそ、市民社会的理性を体現している存在になっているといえるでしょう。
イギリスの圧倒的多数の市民も、人種主義や排外主義の暴力的な雰囲気に同調していくとは思えませんが、ヨーロッパにおいても、一部に排外主義的な雰囲気が広がっていることは確かです。
そして、こうした傾向は、日本でも他人事でないことは言うまでもありません。 韓国・朝鮮や中国に対しての攻撃性が、「歴史問題」や「領土問題」を通して煽られ、蔓延しているのが現在の日本社会です。
特に、閣僚・準閣僚級や首都の知事といった「地位」にいる政治家が非常識な極右的放言を繰り返し、大声で怒鳴るしか能のないような評論家が現代版「対外硬」をTVで叫んでいることに、少なくない人々が溜飲を下げる、この雰囲気は、非常に危険であることは確かです。
おりしも、栃木県大田原市では「国に誇りをもつ教育を行うために」、<新しい歴史教科書をつくる会>系教科書を採択するとの報道がありました。その教科書そのものよりも、浅薄な政治的意図で、その教科書採択を運動化して推進する政治勢力の冷戦以前型の思考・行動様式自体が不気味といわざるをえません。
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