「新党日本」批判への違和感:短絡的な攻撃ではなく討論を!2007年06月06日 22時47分28秒

いくつかの、私が敬愛して読んでいるブログで、新党日本や田中康夫氏・有田芳生氏の参院選立候補表明へのネガティブな記事を読みました。

たしかに、反与党・反安倍の票が分かれて、結果的に与党を利する可能性があります。また、有田さんの都知事選での浅野候補への批評については、私も強い疑問があります。(その背景にあったと予想できる、民主党-田中氏-浅野氏らをめぐる生々しいいきさつが垣間見られていやでしたし)
でも、ちょっと冷静になりましょうよ。

天木直人氏・川田龍平氏の立候補も「真の対決を隠す」云々と批判?されたりする状況に、非常に違和感を感じます。
意見の違い、立場の違いがあるものが、討論し批判し合うことは結構ですし(共同に至るためにも)必要ですが、相手を「反動の手先」「反革命」と決めつけるこの国の左派の悪しき習性にもつながっていく気がしてしまうのです。

有田氏について言えば、オウム事件で有名になる前に、共産党の中で『文化評論』という雑誌編集部で、こつこつと統一協会による洗脳やパート労働者の運動などをとりあげる仕事、そして共産党自体の問題について、人生を賭けてやってきた人です。「だからいいじゃないか」ということが言いたいのではありません。有田氏の現在の(そしてそこに至る)思想なり言動なりをまったく度外視して、ある一点(二点?)で裁断するようなあり方に怖さを感じてしまうのです。
以前に私は、「もしも全共闘と日本共産党が合流していたら」ということを書きましたが、結局、21世紀の現在も憲法改悪に反対する人々が、20世紀の教訓から学ぶ必要があるのではないでしょうか。

以上のことは、言葉足らずかもしれませんが、根本的な姿勢・精神の問題として書いたつもりです。
そして、もしも<票が割れてしまい与党=憲法改悪勢力を利する>という問題を真剣に私たちが問うとしたら、その姿勢や精神自体が大切になってくるのではないでしょうか。

与那国島が台湾に連絡事務所2007年06月10日 00時09分40秒

 台湾の李登輝・前総統の来日がニュースになっていますが、与那国町が台湾に連絡事務所を設置した件は、あまり報道されていないようです。

外間町長ら台湾・花蓮入り、きょう与那国連絡事務所開設
Yonaguni islanders revive direct ties with Taiwan
などで報じられています。

 確かに与那国島と台湾との間は110kmしかなく、経済的に結びつくことによる利益は小さくないでしょう。
 国家の枠を越えて、自治体や地域企業が交流していくことに注目したいと思います。
 このような動きが、さらに広がると、偏狭なナショナリズムへの解毒剤にもなるでしょう。

 東シナ海の資源問題、協議加速で一致=日中首脳会談で安倍首相と報じられ、「胡主席より、両国は、大局的観点から東シナ海を「平和・協力・友好の海」とし、対話と誠実な協議を通じて解決することができると信じている旨述べた」(G8サミットにおける日中首脳会談(概要)より)そうですが(それはそれで結構なのだけれど)、本当に「平和・協力・友好の海」を創り出せるのは、人口1796人の与那国町が挑戦しようとしているような試みではないでしょうか。

安倍さんたちは大丈夫なのか?2007年06月20日 22時54分50秒

安倍内閣を支持していない私が心配するのも変なのですが、安倍氏たちは、「まとも」に考えることができなくなったのではないかと心配です。

行政府の責任者として、あるいは政権党の幹部として、年金問題について責任をとるという姿勢をまったく真剣に示さず、野党や労働組合に責任(の大半)を押し付けようとする振る舞いは、あまりに姑息かつ露骨で、もしかして、どこかお加減が悪いのではないかと心配になります。

そして、今度は会期延長で重要法案を強行採決した挙げ句に、参院選投票日を延ばして、「夏休みならアホな国民は投票に行かないから大丈夫だ」なんてことを狙ったら、その「アホな国民」が怒り心頭に発して逆効果だっていうことがわからないのでしょうか。

いくら何でも、そこまで普通の思考力が落ちているということはないと思うので、やはりご乱心になったのか、いや、もしかしたら「自殺願望」のような破滅衝動にとりつかれてしまわれたのではないでしょうか。

日本国の内閣・政権・与党の中軸を構成する人々がまともに考えられず、自らの破滅を潜在的に望んでいるというのは、やはり国民にとってもよくないので心配せずにはいられません。