「非核四原則」?堕落の極み2006年11月24日 22時00分39秒

現在、教育基本法を改定しようとしている与党の政策責任者が、またまた次のようなご発言をなさったようです。

核武装議論容認、発言再開を宣言=非核「4原則」認めぬ-自民・中川政調会長
 自民党の中川昭一政調会長は23日の岐阜市での講演で、自粛していた核保有議論を容認する発言を再開することを宣言した。
 沖縄県知事選の期間中で北朝鮮が6カ国協議への再開に同意した後の今月8日、中川氏は当面「発言しない」と表明したばかり。しかし、この日の講演で中川氏は「最近は、(核兵器を)持たず、作らず、持ち込ませずに、言わせずで非核4原則と言うようだ」と発言を批判した一部の自民党幹部らを暗に皮肉ると、「非核3原則は認めるが、4原則は認めない」「日本を侵略させないため最大限努力する」と発言自粛の方針転換を宣言した。

この人、政権党の政治家としての責任意識はゼロとしか思えません。
一時は、計算づくで米中を牽制して日本のプレゼンスを高めようとしているとか、6者協議再開に向けてブラフをうって反応を見ているのかとも思いました。
でも、そうではなくて、責任意識のない放言をしているだけなのだという気がしてきました。
なぜなら、「核兵器保有について議論してなぜ悪いのだ」と本気で言っているようだからです。
この人には、政権党の政策責任者としてこの時に核兵器保有を論じる権利を唱道することで、実は「非核」という日本の「国策」を変えるという素朴な意図があるのでしょう。しかし、自らの政治家としての責任や効果の自覚を欠いた低い次元で言い放っているとしか見えません。

中川氏のような立場の政治家が、「日米安保条約の廃棄について議論をする必要がある」とか「天皇制を廃止する可能性についても議論をするべきだ」とか言ったら、それは客観的にどういう効果をもつでしょうか。

民主主義の下では何について議論しても自由だという、一般論を主張することが、どれだけ幼稚なのか、おそらく義務教育を終えた人ならわかるはずのことでしょう。
北朝鮮の核兵器保有をどうやめさせるのか、北朝鮮の拉致という国家犯罪をどのように清算させるのかを論じるべき政権党政策責任者が、いったい何を言っているのでしょうか?

北朝鮮と同様に、NPT体制から離脱して核兵器を保有し、「ならず者国家」の列に加わることも議論しよう?それで、どうやって北朝鮮の核兵器保有宣言と対決し、北朝鮮の核開発をやめさせることができるんでしょうか?
結局、ぼっちゃん首相と同じで、政治家としての責任意識のない観念・イデオロギーで言葉遊びをしているだけにしか、見えないのです。

こういう無責任政治家が、子どもたちに向かってもっと公共心・愛国心を持てと説教・強制できる教育基本法改定を行おうというのですから、虚しくなるばかりでございます。

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